EXHIBITIONS
ポル・マロ個展「ナッシング」
福岡を拠点に活動するアーティスト、ポル・マロの個展「ナッシング」がARTAS GALLERYで開催されている。
ポル・マロはこれまで、「イメージ=仮想」と「現実世界=リアリティ」をつなげる意識のプロセスを用いて、人間がもつ潜在的な意識や認識を具現化するインスタレーション作品で高い評価を受けてきたアーティスト。国籍、人種、性別、年齢といった「アイデンティフィケーション」を一切行わずに、世界各地で制作活動を行っている。
現在、主に手がける絵画作品では、アイデンティフィケーションをさらに「否定」することで、ポスト・コロニアルアートの反動や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって生み出された「内向きで敵対主義的な姿勢になった世界の不寛容さ」から私たちを解き放ってくれる。
あいまいな意識や思考プロセスというテーマを、抽象的なインスタレーションで表現してきたポル・マロ。本展では、個人的な体験や社会的な経験から、私たちの内側にある、人間的なレベルの意識に焦点を移した新たな展開を見せる。
福岡市では現在、アジアにおける経済や文化の中心都市を目指す事業構想がある。文化的な差異やアイデンティティの融和が必要になるであろうこの事業構想に対して、さらに開かれた都市へと変化をもたらすための実験として、また、予知不可能な世界的パンデミックへの対処の指針として、ARTAS GALLERYでは、ポル・マロの展示をいまの「福岡」で行うことに大きな意義があると考え、今回の企画展の開催にいたった。
ポル・マロはこれまで、「イメージ=仮想」と「現実世界=リアリティ」をつなげる意識のプロセスを用いて、人間がもつ潜在的な意識や認識を具現化するインスタレーション作品で高い評価を受けてきたアーティスト。国籍、人種、性別、年齢といった「アイデンティフィケーション」を一切行わずに、世界各地で制作活動を行っている。
現在、主に手がける絵画作品では、アイデンティフィケーションをさらに「否定」することで、ポスト・コロニアルアートの反動や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって生み出された「内向きで敵対主義的な姿勢になった世界の不寛容さ」から私たちを解き放ってくれる。
あいまいな意識や思考プロセスというテーマを、抽象的なインスタレーションで表現してきたポル・マロ。本展では、個人的な体験や社会的な経験から、私たちの内側にある、人間的なレベルの意識に焦点を移した新たな展開を見せる。
福岡市では現在、アジアにおける経済や文化の中心都市を目指す事業構想がある。文化的な差異やアイデンティティの融和が必要になるであろうこの事業構想に対して、さらに開かれた都市へと変化をもたらすための実験として、また、予知不可能な世界的パンデミックへの対処の指針として、ARTAS GALLERYでは、ポル・マロの展示をいまの「福岡」で行うことに大きな意義があると考え、今回の企画展の開催にいたった。