EXHIBITIONS

Ordinary objects - アレックス・ダッジ / 益永梢子 / 荻野僚介 / 末永史尚

2020.11.27 - 12.20

アレックス・ダッジ Soft Power for Hard Problems (Nike) I 2020

益永梢子 Yet 2020

荻野僚介 w531×h653×d24 2020

末永史尚 Search Result 2020

 Maki Fine Artsは、アレックス・ダッジ、益永梢子、荻野僚介、末永史尚によるグループショー「Ordinary objects」を開催。身近にありふれたものを作品の題材として、それぞれ異なるアプローチで絵画を考察する4名のアーティストを紹介する。

 アレックス・ダッジは1977年アメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれ。現在は、ブルックリンと東京を拠点に活動。レーザーカットステンシルを用いて絵具をキャンバスに押しつける手法や、コンピュータ上でモデリングし、木版印刷の技術などを取り入れて、厚みのあるテクスチャーの油彩画を制作している。2019年にMaki Fine Artsで日本初個展「情報のトラウマ」を開催。ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館などに作品が収蔵されている。

 益永梢子は1980年大阪府生まれ。2000年成安造形短期大学造形芸術科洋画クラス卒業。絵画を起点とし、多様な手法を用いて制作を行っている。周囲の環境・空間との関係性を重視する作品群は、可変的で置換可能な性質をもつ。2018〜19年まで、文化庁新進芸術家海外研修制度によりNARS Foundation主催のインターナショナル・レジデンシー・プログラムに参加し、ニューヨーク・ブルックリンに滞在。近年の展覧会に、「Box, Box, Box」(Cooler Gallery、ブルックリン、2019)、「クリテリオム93 益永梢子『Daily Routine』」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018)などがある。

 荻野僚介は1970年埼玉県生まれ。93年明治大学政治経済学部卒業、98年Bゼミスクーリングシステム修了。 色彩と形態の関係性を考察しながら、主に色面を用いた絵画作品の制作を行っている。近年の主な展覧会に、「引込線/放射線」(第19北斗ビル、埼玉、2019)、「MOTコレクション ただいま/はじめまして」(東京都現代美術館、2019)、「絵画の現在地」(札幌大通地下ギャラリー 500m美術館、2018)などがある。

 末永史尚は1974年山口県生まれ。99年東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅰ類卒業。日常見ているものや、展示空間に関わるものからピックアップした視覚的トピックをもとに、絵画・立体作品を制作している。近年の個展に「ピクチャーフレーム」(Maki Fine Arts、東京、2020)。展覧会に、「アートセンターをひらく」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2019〜2020)、「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」(東京都現代美術館、2019)などがある。