EXHIBITIONS

野原万里絵 個展

野原万里絵 埋没する形象 2020 撮影=増田好郎

 青森公立大学国際芸術センター青森の2020年度アーティスト・イン・レジデンスプログラム「OPEN CALL: CALL for OPEN」に参加中のアーティスト、野原万里絵の個展が開催されている。

 野原は1987年大阪府生まれ。2013年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。絵画を描く際の感覚的かつ曖昧な制作過程に関心を持ち、自ら制作した定規や型紙などの道具を用いた絵画作品を制作・発表している。

 また、ワークショップや協働制作も実施。他者とのコミュニケーションを通して、絵画の新たな可能性を模索している。近年の主な展覧会に、「整頓された混乱」(gallery TOWED、東京、2020)、「飛鳥アートヴィレッジ2019 回遊」(奈良県立万葉文化館 展望ロビー、2019)など。

 今回の滞在制作で野原は、自身のドローイングと石の文様をモチーフとした作品に取り組んでいる。展覧会では制作過程を公開して作品の変化を見せながら、200枚以上のパネルを組み合わせて、およそ幅9×高さ3メートルの絵画作品へ仕上げていく。