EXHIBITIONS

ムーミン展 THE ART AND THE STORY

2020.11.14 - 2021.01.11

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 ムーミンの奥深い物語とアートとしての魅力にふれる展覧会「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」が熊本市現代美術館で開催されている。

 愛らしい姿とユーモアあふれる言葉で、世界中のファンを魅了するムーミンとその仲間ち。フィンランドを代表する芸術家、トーべ・ヤンソン(1914~2001)が生みだした「ムーミン」シリーズは、小説、絵本、新聞連載コミック、アニメ、商品など様々なかたちとなって人々に親しまれている。

 ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンは15歳で風剌雑誌の挿絵画家として活動を始め、1945〜70年にかけて、ムーミンの児童小説シリーズ9作を発表。ムーミンのマンガや絵本も発表したほか、大人向けの小説や油彩画、フレスコ画、広告、舞台のためのスケッチなども手がけるなど芸術家として多彩に活躍した。

 第1作目のムーミン小説が発表されてから75年。本展は、ムーミンの原点である9冊の小説の挿絵原画を中心に、多彩に展開するムーミンの世界に浸ることができる展覧会。小説や絵本の代表的な場面を原画で楽しめるほか、風刺雑誌の挿絵、企業広告やグッズ、フィギュア、また舞台に至るまで、知られざるムーミンと仲間たちの魅力を紹介する。

 会場では、世界でひとつのムーミン美術館(フィンランド・タンペレ市)とムーミンキャラクターズ社が所蔵する作品を中心に、約500点の貴重なコレクションを展示。さらに、2019年の日本フィンランド外交関係樹立100周年を記念し、浮世絵とトーベ作品を同時に並べ、来日した際のスケッチや写真、日本の翻訳者との交流を示す資料を通して、トーベと日本のかかわりにも光を当てる(浮世絵は復刻版やパネルなどを展示)。