EXHIBITIONS

三沢厚彦 ANIMALS IN ABENO HARUKAS

2020.11.21 - 2021.01.17

三沢厚彦 Animal 2018-01  2018 樟、油彩 撮影=大沼ショージ © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

三沢厚彦 Animal 2016-01 2016 樟、油彩 撮影=渡邉郁弘 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

三沢厚彦 Animal 2017-02 2017 樟、油彩 撮影=三沢厚彦 富山県美術館での展示 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

三沢厚彦 Animal 2012-01 2012 樟、油彩 撮影=加藤健 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

三沢厚彦 コロイドトンプ(ウマグマ) 木を主としたミクストメディア 1995 撮影=三沢厚彦 富山県美術館での展示 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

三沢厚彦 Cat 2010-05 2010 樟、油彩 撮影=大島拓也 京都芸術センターでの展示 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

三沢厚彦 春の祭典 2016 パネル、アクリル、色鉛筆 © Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

 三沢厚彦は日本を代表する現代木彫家のひとり。2001年に平櫛田中賞、19年には中原悌二郎賞を受賞。三沢厚彦が2000年から制作を開始し、動物たちを等身大で存在感豊かに表現した「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズは、子供から大人まで幅広く親しまれている。

 樟(クスノキ)を彫ってつくられた等身大の「ANIMALS」は油絵具で着彩され、身近なイヌやネコから、麒麟などの想像上の生き物まで、いずれも豊かな存在感と味わい深い表情が魅力。親しみやすさのいっぽうで、人間が動物に対して抱く様々なイメージや、両者の関係性をも内包し、ときに謎めいた不思議な気配を放つ。

 また、これまで全国30ヶ所近くで開催されてきた「ANIMALS」の展覧会は、その土地の歴史や建物の特徴などを踏まえ、会場ごとに変容し進化していく個性的な展示空間を展開している。

 今回は「三沢厚彦 ANIMALS IN ABENO HARUKAS」として、あべのハルカス美術館に「ANIMALS」の初期作品から最新作までが大集合。地上80メートルの高さに位置する都市型美術館の空間を生かした、サイトスペシフィックな展示を試みる。

 展示室では、普段壁で隠れているガラス窓を一部露出させ、美術館から臨む阿倍野の風景と動物たちのコラボレーションを実現。さらに、複数の動物のイメージを融合させた想像上の生き物がモチーフの、重さ1トンを超える最新作を本展で初披露する。