EXHIBITIONS

超衆芸術スタンドプレー 夜明けから夜明けまで

北條工務店となり
2020.11.07 - 11.29

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 アーティスト集団・オル太による展覧会「超衆芸術スタンドプレー 夜明けから夜明けまで」が開催中。東京・墨田区を活動拠点に、地域における「対話」や「学び」をテーマとしたプロジェクト「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」の一環として、墨田区のまちをリサーチし、旧町工場を舞台に新作を発表する。

 オル太は2009年に結成。メンバーは、井上徹、川村和秀、斉藤隆文、長谷川義朗、メグ忍者、Jang-Chiの6人。ゲームや祭りなど、特定の共同体に見られる集団的な行為とそこで繰り広げられるコミュニケーションに着目し、これらを再編・再演する作品を手がけている。

 18年から東京都とアーツカウンシル東京、一般社団法人うれしい予感が実施する「ファンタジア!ファンタジア!―生き方がかたちになったまち―」は、墨田区を中心として、地域の文化的な生態系の変化がそれぞれの営みを豊かにする循環を目指すことで、街をひとつの「学びの場」へと見立てていくプロジェクト。

 多くのアトリエやオルタナティヴ・スペースが集まる墨田区北部の、街そのものの特性とここに集う人々の文化的な生態系、そして区内外のアーティストや研究者など専門家のアクションが交わる状況を「学び」ととらえ、地域内部の関係性をやわらかくする機会をつくり、未来のまちをかたちづくる萌芽を育てることを目指している。

 本展はプラクティスプログラムとして、オル太が昨年度の「アーティスト・イン・レジデンス」「ラーニング・ラボ」での参加・対話をきっかけに始めた墨田区のリサーチを継続し、現在の街並みをつくってきた大小様々な事象に着目。都市計画や産業構造、様々な人種やジェンダーのなかで画一的には語れない、時代を超えた一人ひとりの小さな歴史を想像することで、現在を振り返り、未来の「まち」の景色を想像することを試みる。