泉屋博古　＃住友コレクションの原点

　泉屋博古館は開館60周年記念の第3弾として、名品展「泉屋博古 ＃住友コレクションの原点」を開催する。

　いまから60年前、京都は東山・鹿ヶ谷の地に誕生した泉屋博古館。それから現在に至るまで、様々なテーマで展覧会を開催してきた。開館60周年を記念する本展では、歴代の展覧会を引っばってきた同館の「顔」が一堂に会す。

　時代、地域によって様々に変化する東アジアの仏教美術、画家たちの理想世界が広がる中国の書画、文人の書斎を清雅の境地へと誘う中国文房具、希代の数寄者・住友春翠が蒐集した茶道具・日本の工芸、そして日本の書画からは、茶席に相応しい瀟洒な掛物からもてなしの場を飾ったであろう晴れやかな大作までが競演。

　さらに今年は、大阪万博に合わせて建設された青銅器館が竣工50年を迎える年でもあり、自由で豊かな発想をもとに生み出されたモチーフが見どころの青銅器や鏡も加えて、総数200点に迫る作品を一挙に公開する。