EXHIBITIONS

興福寺中金堂再建・法相柱柱絵完成記念

興福寺の寺宝と畠中光享展

2017.09.09 - 10.15

銅造観音菩薩立像(千手観音菩薩立像 像内納入品の内) 部分 8世紀(奈良時代) 興福寺蔵 国宝

銅造観音菩薩立像(千手観音菩薩立像 像内納入品の内) 8世紀(奈良時代) 興福寺蔵 国宝

寛慶 吉祥天倚像 暦応3年(1340) 興福寺蔵 重要文化財

畠中光享 無著菩薩 2016 興福寺中金堂法相柱柱絵

 興福寺中金堂の再建と法相柱柱絵の完成を記念する展覧会が開催される。

 創建1300年を経た法相宗(ほっそうしゅう)大本山興福寺は奈良に所在し、これまで幾多の戦乱や火災に見舞われ、再建を繰り返しながらも優れた仏教美術を育み護ってきた。

 2018年秋には伽藍(がらん)の中核である中金堂を約300年ぶりに再建。内陣の法相柱が復元され、仏教に造詣が深い日本画家の畠中光享(はたなか・こうきょう)が柱絵制作を担った。

 本展では、奉納に先立って法相柱に貼り上げられる柱絵を特別に公開。柱絵を間近で見ることができる、最初で最後の機会となる。加えて、興福寺の国宝、重要文化財を含む寺宝を紹介するとともに、仏陀の精神をたどる畠中の作品も展示。古から伝わる寺宝と新たな祈りの対象となる柱絵を通じて、仏教美術の世界を楽しむことができる。