EXHIBITIONS

オーガミノリ「Vague」

2020.11.06 - 11.28

©︎ Minori Oga

©︎ Minori Oga

©︎ Minori Oga

©︎ Minori Oga

 物体と平⾯のあいだを⾏き来するアーティスト・オーガミノリの初個展がBAF STUDIO TOKYOで開催される。

 オーガミノリは1982年⽣まれ。東京都出⾝。2006年東京藝術⼤学⼤学院漆芸専攻修了。卒業後は漆作家としてオブジェやヘアーピースなどの装飾物を⼿がけるも、環境と⼼境の変化から17年より絵を描き始める。

 絵の制作では切りっぱなしや洗いざらしのキャンバス⽣地や、珈琲染めの紙に、主にアクリル、カーボン、ペンなどで描き、⽀持体がもつ素材感の波打つ表層のままを仕上がりとする。キャンバスのほつれがそのままアクリル絵具で固まった物体や鉛筆で削るように描かれた意味不明なキャラクター、途中でとまる線などで構成される作品は、いずれも⾃然に発⽣したような記号が描かれている。

 即興という⾔葉を好み、あくまでも無作為に湧く線や⾯をキャンバスに落とし込む。この⾏為は作家がかつて漆という⼿間と時間と緻密さを必要とする素材を扱ってきた反動であり、それらすべてを取り払って現在の⾃⼰表現に至っている。

 本展では、創造性を瞬間でかたちにし、熱を帯びたまま完成させたい欲求のもとで制作を行っているオーガミノリを紹介。思うままにかたちづくっていく、作家らしさが現れた作品が並ぶ。

「漠然と描きたい衝動に駆られ、イメージもまた漠としたまま、追いつき掴み、吐き出し、可視化する。⽬の前に現れたものは⾄極単純な線やフォルムであり、何だか分からないけど、何かが描いてある。なんだこんな簡単なものを描きたかったのかと我ながら驚くが、⾃分のなかに漠と広がるモヤの中から単純を引き出す作業は、泥臭い挑戦と修正の繰り返しである(オーガミノリ)」。