EXHIBITIONS

悲運の画家たち

2020.10.24 - 11.30, 2020.12.02 - 2021.01.11

尾竹國観 文姫帰漢(右隻) 福田美術館蔵 通期展示

木村武山 龍田姫 福田美術館蔵 後期展示

速水御舟 春眠 福田美術館蔵 前期展示

 今年10月に開館1周年を迎える福田美術館が企画展「悲運の画家たち」を開催。本展は、福田美術館と嵯峨嵐山文華館による初めての共同開催となる。

 自死したと言われているフィンセント・ファン・ゴッホや、若くして亡くなったメデオ・モディリアーニ。ふたりの画家のように、日本にも悲運の人生を創作の糧に変え、素晴らしい作品を生み出した画家が数多くいる。

 本展の第一会場となる福田美術館では「逆境にも負けず」と題して、悲運に見舞われた著名な画家の作品をはじめ、悲劇的な場面を画題にした作品も紹介。近年人気の高い長沢芦雪や重要文化財の渡辺崋山の作品、木島櫻谷の大作、速水御舟の名品など、名だたる画家たちによる福田コレクション選りすぐりの作品を展示する。

 展示される85点のうち、約30点が初出品作。東山魁夷の《朝光》、鏑木清方の《西鶴五人女おさん》、また木村武山の屏風絵《鶴》や橋本雅邦による《高士清遊》のほか、フランスの悲運の画家モーリス・ユトリロの《ヴェシネのサント・ポーリーヌ教会》などが収蔵後初めて披露される。

 なお嵯峨嵐⼭⽂華館の「忘却にも負けず」では、かつては⾼く評価されていたにもかかわらず、現在⼀般的にはあまり知られていないという悲運に⾒舞われた画家たちにフォーカスする。