EXHIBITIONS

Sans filet

2020.10.17 - 11.15

アナ・ナバス United 2018 Courtesy of the artist and SPERLING, Munich

 メキシコ人アーティスト、パブロ・センデハスをゲスト・キュレーターに迎えたグループ展「Sans filet」が青山目黒で開催される。

 センデハスは1990年生まれのアーティスト、キュレーター。メキシコシティのイベロアメリカーナ大学でコミュニケーションを研究し、「ラ・エスメラルダ」と呼ばれるナショナル・ビューティー・アーツ・インスティテュートでキュレーションを専門とする視覚芸術を学んだ。現在、アーティストや専門家と緊密に協力し、新しい芸術的なアイデアを市井の人に近づけるキュラトリアルな表現方法を進めている。

 展覧会タイトルにある「Sans Filet」とは、直訳で「網なし」、「冒険的な状況やあらゆる報いを顧みずにリスクを取ること」を意味するフランス語の表現。本展では、アーティストが作品の運命を、無意識や天の意思に委ねる、あるいは自身のテクニックに基づいて工芸的に芸術を極める「Sans Filet」のような創造活動が慣例になっていることを省みつつも、アーティストにとっての「信念」とは何かを考える。

 本展には、アナ・ナバス(エクアドル)、カーラ・カプルン(メキシコ)、ハビエル・バリオス(メキシコ)、フェルナンド・パルマ(メキシコ)、大槻英世(日本)の国内外アーティスト5名が参加。鑑賞者が冒険と神秘的な出来事に宿る精神性に導かれ、集める/並べる/再生する/創造する手つきを目にする展示になるという。