EXHIBITIONS

児玉靖枝「asile」

2020.10.16 - 11.01

児玉靖枝 asile-white splash 9 2020

 樹木や自然の風景を描く画家・児玉靖枝の個展がgallery 21yo-jで開催される。

 児玉は1961年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。自然のなかにふと現れる陰影や奥行きを伴った存在、またその気配を認識する前の感覚を絵画で表現している。近年参加した展覧会に、「それぞれのながめ ―河合美和、児玉靖枝、増田妃早子、渡辺智子」(徳島県立近代美術館、2020)、「みつめる -見ることの不思議と向き合う作家たち-」(群馬県立館林美術館、2019)などがある。

 本展では、2018年から展開している「asile」シリーズの新作を発表。「人為、自然の猛威、様々な外的力に翻弄されながらも与えられた環境のなかで自らの生を全うする、植物のそんな力を絵画行為の中に引き出せないかと試みます」という言葉を寄せる、作家の存在への真摯なまなざしを、絵画を通して感じ取ってほしい。