EXHIBITIONS
コレクション展 スケールス
金沢21世紀美術館が「スケールス」をキーワードにコレクション展を開催。本展では、数値化することのできる「サイズ」に対し、鑑賞者と作品の関係性のなかで伸縮する「スケール」に焦点を当て、それぞれプロポーションの異なる同館の7つの展示室でコレクション作品を紹介する。
「鑑賞者がある作品に感じる『大きさ』は、数値化される『サイズ』ではなく、それを取り巻く環境によって伸縮する『スケール』として、相対的に経験される」。この考察を契機とした本展は、作品そのものが有する情報に加え、置かれた空間の広さや明るさ、距離感といった環境、そして鑑賞者とのあいだに生まれる伸縮自在な「スケール」の、限りない組み合わせによる可能性を探求した新感覚の展覧会となる。
出品作家は、チェン・ウェイ、福本潮子(前期)、イザ・ゲンツケン、アニッシュ・カプーア、ギジェルモ・クイッカ、宮﨑豊治、ス・ドホ、フィオナ・タン、田中信行(前期)、ツェ・スーメイ(後期)、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス、ヴラディミール・ズビニオヴスキー(後期)。
本展を構成する主な作品のひとつで、記憶や帰属をテーマに創作活動を行うス・ドホが、過去に居住した空間を実寸大の持ち運び可能なファブリックで再現した《階段》(2003)は、同館が開館した2005年のコレクション展示「アナザー・ストーリー」以来、15年ぶりの展示となる。
さらに、藍の染色技法を用いて自然の景色に高い抽象性と時間的な奥行きを表現した福本潮子の作品《霞の幔幕》(2002)と、街の片隅に捨てられたLEDの掲示板から着想を得て、不規則に明滅する光が鑑賞者の身体感覚に直に訴えるチェン・ウェイの《道端のマレーヴィチ》《前代未聞の自由》(ともに2006)は、同館収蔵後初めて公開される。
「鑑賞者がある作品に感じる『大きさ』は、数値化される『サイズ』ではなく、それを取り巻く環境によって伸縮する『スケール』として、相対的に経験される」。この考察を契機とした本展は、作品そのものが有する情報に加え、置かれた空間の広さや明るさ、距離感といった環境、そして鑑賞者とのあいだに生まれる伸縮自在な「スケール」の、限りない組み合わせによる可能性を探求した新感覚の展覧会となる。
出品作家は、チェン・ウェイ、福本潮子(前期)、イザ・ゲンツケン、アニッシュ・カプーア、ギジェルモ・クイッカ、宮﨑豊治、ス・ドホ、フィオナ・タン、田中信行(前期)、ツェ・スーメイ(後期)、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス、ヴラディミール・ズビニオヴスキー(後期)。
本展を構成する主な作品のひとつで、記憶や帰属をテーマに創作活動を行うス・ドホが、過去に居住した空間を実寸大の持ち運び可能なファブリックで再現した《階段》(2003)は、同館が開館した2005年のコレクション展示「アナザー・ストーリー」以来、15年ぶりの展示となる。
さらに、藍の染色技法を用いて自然の景色に高い抽象性と時間的な奥行きを表現した福本潮子の作品《霞の幔幕》(2002)と、街の片隅に捨てられたLEDの掲示板から着想を得て、不規則に明滅する光が鑑賞者の身体感覚に直に訴えるチェン・ウェイの《道端のマレーヴィチ》《前代未聞の自由》(ともに2006)は、同館収蔵後初めて公開される。









