EXHIBITIONS

あざみ野コンテンポラリー vol.11

関川航平 今日

Sekigawa Kohei: Let's call it a day

関川航平 心臓ら 2019 パフォーマンス Photo by Kenji Seo

関川航平 あの(独奏) 2017 パフォーマンス Photo by Kazuo Fukunaga

「あざみ野コンテンポラリー」は、美術という枠や社会的評価にとらわれず、様々なジャンルのアーティストが行っている表現活動に目を向けたシリーズ展。第11回となる今回は、注目を集める若手アーティストのひとり、関川航平による個展「今日/Let's call it a day」を開催する。

 関川は1990年宮城県生まれ。これまで、不確定な現実を背景に、断片的な記憶を呼び覚ますかのようなパフォーマンスのほか、映像やドローイング、テキストによる作品を発表。作品を介して起こる意味の伝達について考察している。また、自身の制作と並行して、展覧会企画やグラフィックデザイン、イラストレーションの分野にも活動の場を広げている。

 近年の主なグループ展に、「THEY DO NOT UNDERSTAND EACH OTHER」(大館美術館、香港、2020)、「二つの部屋、三つのケース」(京都芸術センター、2019)。携わった企画に、「5月」(以外スタジオとそれ以外、東京、2019)、「漂白する私性 漂泊する詩性」(横浜市民ギャラリー、2018)などがある。

 本展では、言葉とは異なるコミュニケーションの方法を様々な手法で模索する関川自身による、初公開のパフォーマンスを発表。美術と美術ならざるものの境界を行き来しながら、気づけば既存の制度にしばられている鑑賞者の価値観に揺さぶりをかける、関川の「今日」が表出する。