EXHIBITIONS

生誕180年 オディロン・ルドン版画展

オディロン・ルドン『ゴヤ頌』《4…胎児のような存在もいた》 1885 神奈川県立近代美術館蔵

オディロン・ルドン『聖アントワーヌの誘惑』第1集《3…そして空から舞い降りた大きな鳥が彼女の髪のてっぺんに襲いかかる・・・》 1888 神奈川県立近代美術館蔵

オディロン・ルドン『幽霊屋敷』《1…私はその上に人間の形をしたぼんやりした輪郭を見た》 1896 神奈川県立近代美術館蔵

オディロン・ルドン『悪の華』《2…馨の残れる古びたる香水壜を見出すことあり 匂いの精は蘇りてそこより生々と迸り出ず》 1923年(1890年初版) 神奈川県立近代美術館蔵

 フランスの象徴主義を代表する画家オディロン・ルドン。19世紀末〜20世紀初頭にかけて活動し、人間の内面にふれる幻想的な作品を手がけた。

 神奈川県立近代美術館 葉山は、2020年にルドン生誕180年を迎えることを記念し、ルドンの代表的な版画集を展示するコレクション展「生誕180年 オディロン・ルドン版画展」を開催する。

 本展では、神奈川県立近代美術館が所蔵するルドンの5つの版画集『ゴヤ頌』(1885)、『聖アントワーヌの誘惑』第1集(1888)、『悪の華』(1923、1890初版)、『聖アントワーヌの誘惑』第3集(1933、1896初版)、『幽霊屋敷』(1896)を展示。

 同館が5つの版画集を公開するのは、1973年に鎌倉館で開催した「オディロン・ルドン」展以降、47年ぶり。この貴重な機会に、ルドンの幻想と神秘の世界を堪能したい。