EXHIBITIONS

中西夏之

2017.09.15 - 10.28

中西夏之 着陸と着水ⅩⅣ 五浦海岸(部分) 2013

中西夏之 着陸と着水ⅩⅣ 五浦海岸(部分) 2013

中西夏之 着陸と着水ⅩⅣ 五浦海岸(部分) 2013

中西夏之 着陸と着水 XIV 五浦海岸 2013 撮影=斎藤さだむ

 1960年代、前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」での活動や舞台芸術、インスタレーション作品などを手がけながら、紫や白、黄緑を基調とする抽象的な連作で絵画の根源を問い続けた中西夏之。中西が90年代より展開してきたインスタレーション作品「着陸と着水」シリーズの最終作を紹介する。

 今回展示される《着陸と着水ⅩⅣ 五浦海岸》(2013)は、岡倉天心によりわずか4畳半ほどの上に設計された六角堂(茨城県五浦海岸)を模し、同じ寸法の土台に六枚の真鍮板と矩形を構成したインスタレーション作品であり、絵画と向き合う考察の中で生まれた。

 本展は、昨年10月に逝去した中西夏之の仕事を振り返り、作品を契機に絵画について、絵画の成り立ちに関して考える機会となるだろう。