EXHIBITIONS

開館60周年記念特別展

瑞獣伝来-空想動物でめぐる東アジア三千年の旅

2020.09.12 - 10.18

海北友松 雲龍図 桃山時代(16世紀) 建仁寺蔵 重要文化財

伝辺文進 百鳥図 明時代(16世紀) 鹿苑寺蔵

線刻仏諸尊鏡像 平安時代(12世紀) 泉屋博古館蔵 国宝

虎卣(こゆう) 商時代(前11世紀) 泉屋博古館蔵 重要美術品

狩野探幽 桐鳳凰図屏風(右隻) 江戸時代(17世紀) サントリー美術館蔵 展示期間=9月12日~9月30日

狩野探幽 桐鳳凰図屏風(左隻) 江戸時代(17世紀) サントリー美術館蔵 展示期間=10月1日~10月18日

 古来、東アジアでは吉祥をもたらすとされる空想の動物「瑞獣(ずいじゅう)」を重要なモチーフとして、様々な美術工芸に用いてきた。

 瑞獣の淵源は、約3000年前の古代中国の青銅器紋様にまで遡る。それらはやがて海を渡って日本に伝来し、例えば、古都・京都の朱雀門にその名を残す四神に代表されるように、現在の私たちの生活にも深く根づいてる。また同時に、空想動物は様々な美術作品のなかに表され、吉祥の寓意によって作品にふれる人々を嘉するとともに、多くの芸術家たちに影響を与えてきた。

 身近なようでじつは多くの謎に包まれている瑞獣たち。本展では、数ある瑞獣のなかでも「龍」「鳳凰」「虎」に焦点を当て、それらを表した選りすぐりの美術作品・考古資料を展示。その謎と変遷の歴史を追って古代中国から近代日本まで、東アジア3000年の旅へと案内する。