EXHIBITIONS

香りの器―高砂コレクション

2020.09.19 - 12.13

エミール・ガレ 草花文香水瓶 1900頃 高砂コレクション

ルネ・ラリック 香水瓶「ユーカリ」 1919 高砂コレクション

鹿形香油瓶 7-8世紀 アフガニスタン~中央アジア 高砂コレクション

鶴蒔絵香枕 江戸時代 高砂コレクション

ピヴェール社化粧品総合カタログ 20世紀初頭 高砂コレクション

「香り」にまつわる工芸品を集めた展覧会「香りの器―高砂コレクション」が三重県立美術館で開催される。

 香料を用いて香りをつくり楽しむ文化は、はるか古代に始まり、文明の発達とともに進化してきた。文明化された社会では香りは生活に欠かせないものとされ、人々は異国に香料を求め、また貴重な香油や香木を収めるために、贅を尽くし美しく飾った器を用意した。今日に残される香水瓶や香道具の数々は、人々が愛した香りの文化を私たちに伝える。

 本展では、今年創業100年を迎える高砂(たかさご)香料工業のコレクションより、香りにまつわる工芸品約230点を展示し、香りの歴史と文化を紹介。紀元前オリエントやギリシアの香油瓶から、日本の伝統的な香道で使われた漆芸品の数々、ヨーロッパ王侯貴族に愛された17世紀の陶磁器や20世紀香水メーカーの香水瓶まで、古今東西の「香りの器」が一堂に会する。