EXHIBITIONS

牧田愛展「Artifact」

日本橋三越本店 本館6階 美術サロン
2020.09.16 - 09.21

牧田愛 organ 2020

牧田愛 composition-landscape 2020

 ヴィジュアルアーティスト・牧田愛の個展が日本橋三越本店の本館6階「美術サロン」で開催されている。

 牧田は1986年千葉県生まれ。2008年に筑波大学芸術専門学群美術専攻を卒業後、13年に東京藝術大学大学院芸術学専攻を修了。15年に第18回岡本太郎現代芸術賞に入選し、17年にはポーラ美術振興海外派遣助成を受けて渡米。東京とニューヨークを拠点に活動しており、主に油彩、版画、インスタレーションを発表している。

 金属やバイクのエンジンパーツといった無機的なマテリアルを用いて、有機的なかたちを創造することをコンセプトに、自然のイメージと人工的なイメージの不確かな境界を表現する牧田。そのフィルターを通して緻密な筆致で描かれた作品は、まるで生命力が宿っているかのような力強さと計算されたフォルムの美しさの両面を持ち合わせ、鑑賞者を引き込む。

 本展では、金属やプラスティックなどの人工物をモチーフに、人の臓器を思わせるようなイメージや生き物のかたちを連想させる新作絵画約20点を発表。さらに新しい取り組みとして、平面であるキャンバスのなかに立体性や動性を感じさせる作品も展示する。

 また三越伊勢丹オンラインストアでは、インタビュー記事を交えて牧田の作品を紹介。特設サイトの公開期間は9月2日〜10月7日まで。