EXHIBITIONS

ドアノー、生きる喜び

ROBERT DOISNEAU展

ロベール・ドアノー 芸術橋のフォックステリア 1953 何必館・京都現代美術館蔵

ロベール・ドアノー 市役所前のキス 1950 何必館・京都現代美術館蔵

ロベール・ドアノー パピヨンの子供 1945 何必館・京都現代美術館蔵

「ドアノー、生きる喜び ROBERT DOISNEAU展」が何必館・京都現代美術館で開催される。

 ロベール・ドアノーは20世紀を代表する写真家のひとり。雑誌『VOGU』や『Life』の撮影を手がけ、コダック賞やニエプス賞などの大きな賞を受賞して数々の業績を残した。

 ドアノーはパリ郊外のジョンティイで生まれ、パリで版画の刷り師として職業生活を始めた経歴をもつ。ほどなく写真に転じた22歳の時に自動車会社ルノーの工場でカメラマンとして雇われ、その頃からパリの風景を撮り始めた。そして27歳で写真通信社アジャンス・ラフォの創始者シャルル・ラドに出会い、活躍の場を広げていった。

「写真は創るものではなく、探すものだ」とパリのなかを自由に歩き回り、生涯カメラを持ってパリの街やパリに生きる人々の姿を追い求めたドアノー。その好奇心と探索心は、80歳を過ぎても衰えぬことなく、この世を去る直前まで写真を撮り続けた。

 本展は、何必館コレクションのなかからドアノーの作品を、「子供達」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで構成し、サイン入りオリジナルプリント約60点を展覧。さらに「アトリエ・ロベール・ドアノー」を訪ね撮影した娘たちへのインタビュー映像なども交え、ドアノーの世界を多角的に探る。