EXHIBITIONS

記憶を結び、共生の未来をイメージする。

没後20年 毛綱毅曠の建築脳

2020.07.18 - 10.11

毛綱毅曠(設計) 釧路市湿原展望資料館(現・釧路市湿原展望台) 1984

毛綱毅曠のスケッチブックより 毛綱毅曠建築事務所蔵

 毛綱毅曠(もづな・きこう、1941~2001)は北海道・釧路生まれの建築家。1972年に発表した住宅《反住器》で注目を集め、以降、「記憶」をキーワードに、時に奇想とも思える個性的な建築を残し、ポスト・モダンの旗手のひとりとして活躍した。

 代表作に、《屈斜路コタンアイヌ民俗資料館》(北海道、1982)、《釧路市湿原展望資料館(現・釧路市湿原展望台)》(1984)、《釧路市立博物館》(1984)、《石川県能登島ガラス美術館》(1991)、《くびき駅》(新潟、1997)、《丸亀市立城乾小学校》(1999)など、全国的に作品を手がけた。

 本展は、毛綱の没後20年を前に、スケールの大きなそのイメージ世界と活動の軌跡を振り返るもの。毛綱毅曠建築事務所の協力を得て、創造のプロセスをひも解くスケッチブックの一部や、北海道東部の毛綱建築の写真資料などを公開する。