EXHIBITIONS

SUPER-NORMAL?

2020.07.31 - 08.30

メインビジュアル

 美術作家の檜皮一彦と斉藤有吾ら6名からなるアーティスト集団「SUPER-NORMAL」が、《SUPER-NORMAL?》と題した映像インスタレーションを展開する。

 檜皮は大阪府生まれ。第22回岡本太郎現代芸術賞大賞を受賞。19年の「TOKYO2021 un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング」(TODA BUILDING、東京)など出展多数。斉藤は、アート・オーガニゼーション「CANCER」の一員としても活動している。

 ふたりは国際都市・東京が普通に生きようとするものにとっていかに普通ではない街かを、実際に体験し、本展ではその考察を行った過程を映像化して公開。平凡で普通の感覚のなかに潜む、冷やかな退屈さと異常なまでの暴力性を写す映像は、見る者に「普通」についての再考を促す。

 本展は当初、今夏開催されるはずであった東京オリンピック・パラリンピックをハックし覆す行為として計画された。しかし、新型コロナウイルスの感染がそれに先んじ拡大し大会が中止となった。人や経済の動きが無力化されたこの2ヶ月間、人々は「普通の生活」について真摯に考える日々を過ごしたとも言える。以前の普通に戻ることをよしとするのか、普通を超えた別次元の普通を求めるのか、峠を越えたかにみえるコロナ禍の只中で、SUPER-NORMALは改めて私たちに問いかける。