EXHIBITIONS
山本竜基 展
様々な手法を用いて徹底的に自画像を描き続けてきた山本竜基。その6年ぶりとなる個展がミヅマアートギャラリーで開催される。
山本は1976年三重県生まれ、2001年東京造形大学美術専攻I類卒業。自画像のみを用いて森羅万象を描く試みを続けている。
自らの半径3メートル以内の日常の出来事をきっかけに着想を得る山本。14年の個展の後にインドネシア・ジョグジャカルタでの滞在制作を経験し、次第に自分の目に映る周囲の人々を帰納法的な自画像として描くことが増えてきたと言う。
本展ではいくつかの他者像の形式を取った作品も発表する。
大作《おかんと戦争》では、若かりし姿の母親を女性の象徴として、キャンバスの中央に大きく描写。山本にとって母は例外的な他者像として、これまでにも何度か描いてきた対象で、《おかんと戦争》では仏に取り巻かれ、宇宙の中心で微笑む母親の周囲に、戦闘機や学生服姿の山本たちが所狭しと飛びまわり、戦いを繰り返している。多様性を求め、あらゆる局面で競争と淘汰を繰り返す性と生。《おかんと戦争》では、その磁力的な混沌と躍動がかたちづくるこの世界が描かれる。
超個人的に記号化された世界表現は、その立場や役割が置き換え可能であるがゆえに普遍性を持つ。山本がこの6年間取り組んできた自画像の表現を目にしたい。
山本は1976年三重県生まれ、2001年東京造形大学美術専攻I類卒業。自画像のみを用いて森羅万象を描く試みを続けている。
自らの半径3メートル以内の日常の出来事をきっかけに着想を得る山本。14年の個展の後にインドネシア・ジョグジャカルタでの滞在制作を経験し、次第に自分の目に映る周囲の人々を帰納法的な自画像として描くことが増えてきたと言う。
本展ではいくつかの他者像の形式を取った作品も発表する。
大作《おかんと戦争》では、若かりし姿の母親を女性の象徴として、キャンバスの中央に大きく描写。山本にとって母は例外的な他者像として、これまでにも何度か描いてきた対象で、《おかんと戦争》では仏に取り巻かれ、宇宙の中心で微笑む母親の周囲に、戦闘機や学生服姿の山本たちが所狭しと飛びまわり、戦いを繰り返している。多様性を求め、あらゆる局面で競争と淘汰を繰り返す性と生。《おかんと戦争》では、その磁力的な混沌と躍動がかたちづくるこの世界が描かれる。
超個人的に記号化された世界表現は、その立場や役割が置き換え可能であるがゆえに普遍性を持つ。山本がこの6年間取り組んできた自画像の表現を目にしたい。