EXHIBITIONS

特別企画 和巧絶佳展

令和時代の超工芸

見附正康 無題 2019 © Masayasu Mitsuke Courtesy of Ota Fine Arts

桑田卓郎 茶垸 2015 個人蔵 © 2020 Takuro Kuwata

舘鼻則孝 Heel-less Shoes 2014 個人蔵 © 2020 NORITAKA TATEHANA K.K.

深堀隆介 四つの桶 2009 台湾南投毓繡美術館、台湾

山本茜 截金硝子香合「無我」 2016 個人蔵 © T.MINAMOTO

新里明士 光器 2019 Yutaka Kikutake Gallery

佐合道子 とこしえ 2019 作家蔵 写真提供=池田ひらく 

 グローバル時代を迎え、私たちを取り巻く物の均質化が進むなか、日本各地で育まれてきた工芸や手仕事が独自の表現を生み出す資源として見直されている。

 パナソニック汐留美術館は特別企画として、日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いまもっとも注目されている1970年以降生まれの作家12人を紹介。桑田卓郎、舘鼻則孝、新里明士、深堀隆介、見附正康ら人気作家の作品が並ぶ。

 展覧会タイトル「和巧絶佳」は現在の日本における工芸的な作品の3つの傾向、日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」を組み合わせた言葉。本展は、現在の日本の工芸の新しい兆候を示すだけでなく、これまで受け継がれてきた日本の手仕事の可能性を考える。

 本展の出品作家、安達大悟、池田晃将、桑田卓郎、坂井直樹、佐合道子、髙橋賢悟、舘鼻則孝、新里明士、橋本千毅、深堀隆介、見附正康、山本茜の12名ほぼ全員が今回のために新作を制作。現代美術、デザイン、工芸の枠を超えた新しい日本の美を紹介映像やデジタル技術を駆使した表現が増加するなか、現代日本における人がつくり出す美を紹介する。