EXHIBITIONS

リニューアル・オープン記念展 Ⅰ

ART in LIFE, LIFE and BEAUTY

2020.07.22 - 09.13

浮線綾螺鈿蒔絵手箱 一合 鎌倉時代 13世紀 サントリー美術館蔵 国宝

菊唐草蒔絵化粧具揃 一具 江戸時代 18世紀前半 サントリー美術館蔵

山本太郎 熊本ものがたりの屛風 女性のハレの日金屛風 三曲一隻 2017(平成29)年 撮影=草彅裕

浅葱紋絽地流水花束模様小袖 一領 江戸時代 18世紀後半~19世紀 サントリー美術館蔵

朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足 一具 桃山時代 16~17世紀 サントリー美術館蔵

切子 三ツ組盃・盃台 一組 江戸時代後期~明治時代初期 19世紀 サントリー美術館蔵

色絵葡萄鳥文瓢形酒注 一口 江戸時代 17世紀 サントリー美術館蔵

山口晃 成田国際空港 南ウィング盛況の圖 (版画) 2018(平成30)年 ©︎ YAMAGUCHI Akira Courtesy of Mizuma Art Gallery

手前左から:野口哲哉《THE ME》《RED MAN 2016》《Avatar 1―現身―》《FRONTEER》《Un samurai vient》 いずれも個人蔵
奥:賀茂競馬図屏風 サントリー美術館蔵 ©︎ 木奥惠三
サントリー美術館 リニューアル・オープン記念展Ⅰ「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」出品作品

 サントリー美術館がリニューアル・オープン後初の展覧会「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」を開催する。

 絵や彫刻だけではなく、日常使う道具や調度に美を認め、生活のなかで味わい愉しむ。この日本の美意識のもと、多くの名品が見出され育まれてきた。

 サントリー美術館は1961年の開館以来、「生活の中の美(Art in Life)」を基本理念に展示・収集活動を行い、企画展や収蔵品展を通じて、日常で愛でられる美術作品を広く紹介している。

 本展では、美術館の基本理念に立ち返り、酒宴で用いられた調度、「ハレ(=非日常)」の場にふさわしい着物や装飾品、豪華な化粧道具などから、異国趣味の意匠を施した品々まで、生活を彩ってきた華やかな優品を厳選して展示する。

 展示構成は、国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》や着物、鎧兜など「装い」に関連する作品からはじまり、続いて第2章「祝祭・宴」では、年中行事などに取材した絵画や浮世絵、酒宴で使われた漆器・陶磁器・ガラス器などを紹介。そして第3章「異国趣味」では、コレクションの大きな柱のひとつである南蛮美術の品々など、新しい外来の文化を積極的に受け入れ、日常の美のなかに昇華した職人たちの柔軟な精神や旺盛な好奇心に触れる。

 また新たな試みとして、古美術に造詣の深い現代作家の山口晃、彦十蒔絵の若宮隆志、山本太郎、野口哲哉の4名の協力を得て、現代美術とサントリー美術館のコレクションをクロスさせた特別展示も行う(会期中展示替えあり)。