EXHIBITIONS

宇宙のいろ 藍

Center for COSMIC WONDER
2020.07.04 - 07.12, 2020.07.18 - 07.26

藍の華が浮かぶ北工房の藍甕 ©︎ COSMIC WONDER

京都ほづ藍工房の琉球藍染によるブロックプリントのカディ ©︎ COSMIC WONDER

 古来、人々を魅了する藍の神秘。藍染めの歴史は古く、さかのぼること紀元前2000年頃の古代エジプトで、藍染めされた麻布がつくられたとされている。日本には遣唐使により渡来したと言われており、独自の発展を遂げてきた。

 日本の藍は蓼藍(タデ科)、琉球藍(キツネノマゴ科)、アイカズラ(ガガイモ科)。インドではインドアイ(マメ科)、西アフリカではアイフジ(マメ科)、ヨーロッパではウォード(アブラナ科)などの緑の植物から青の色を生み出した。藍は神秘的な色の美しさを持ち、布、紙、肌などを守り、藍の華の泡沫、葉、実は薬にもなる。人は祈りを捧げ、自然の神秘と人間が培ってきた智恵や働きにより、藍の世界をいまに伝えた。

 Center for COSMIC WONDER(東京)とgallery 白田(京都)は「宇宙のいろ 藍」展を同時期開催し、新道牧人(北工房/ちいさな藍美術館)、石井孝幸(あをの用)、北村仁・大西美由紀(紺屋仁)、吉川慶一(京都ほづ藍工房)による藍染を発表。く古から培われた技法による藍染を、工藝ぱんくす舎の前田征紀と石井すみ子がつなぎ手となり、衣と工藝作品へと成した作品を披露する。

 Center for COSMIC WONDERの会期は7月4日~7月12日、gallery 白田は7月18日~7月26日まで。