EXHIBITIONS

ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」

エヴァ・ファブレガス ポンピング 2019

ニック・ケイヴ 回転する森 2016 © Nick Cave Courtesy of the artist and Jack Shainman Gallery Photo by James Prinz

ファーミング・アーキテクツ  THE SPACE COALITION 2020

アリュアーイ・プリダン(武玉玲) 満開 2019 © 伊誕創藝視界企業社 撮影=王言度

佐藤雅晴 ガイコツ 2018 © Estate of Masaharu Sato Courtesy of KEN NAKAHASHI

さとうりさ 本日も、からっぽのわたし #1 2019 © Risa Sato Courtesy of ZOU-NO-HANA TERRACE Photo by 427FOTO

ラクス・メディア・コレクティヴ 撮影=加藤甫 写真提供=横浜トリエンナーレ組織委員会

ヨコハマトリエンナーレ2020 イメージビジュアル

 3年に1度開催する現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ」。国際的に活躍するアーティストから新進作家まで、広く国内外の最新の動向を紹介し、横浜から新しい価値観と文化を世界へ向けて発信してきた。

 第7回を迎える今年は「AFTERGLOWー光の破片をつかまえる」をタイトルに、開催以来初となる外国出身のディレクターを迎え、目まぐるしく変化する世界なかで大切な光を自ら発見してつかみ取る力と、他者を排除することなく、共生のための道を探るすべをともに考える。

 今回ディレクションを務める「ラクス・メディア・コレクティヴ(Raqs Media Collective)」はインドのニューデリーを拠点に活躍する、ジーベシュ・バグチ、モニカ・ナルラ、シュッダブラタ・セーングプタの3人からなるアーティスト集団。3人は「AFTERGLOW(残光)」の言葉に、ビックバンの後に宇宙に発せられ、いまも時空を超えて私たちに降り注ぎ広がる光のイメージを託し、横浜から世界に伝えたいこととして、「独学(たくましく学ぶ)」「発光(学んで世界へと光を送る)」「友情(光の中で友情を育む)」「ケア(互いに慈しむ)」「否応なく存在する毒と共存する)」の5つのキーワードを挙げている。

 今年の横浜トリエンナーレは、通常の展覧会にとどまらず、広く海外でも開催する「エピソード」と呼ぶイベントの2部で構成。そこに、思考の出発点(ソース)を共有するための「ソースブック」と名づけた書物を加え、世界に対する認識を拡張していくことを試みるという。

 出展作家には、アジアやヨーロッパの世界各地から募った、新鮮さや多様性を感じさせる約70組が参加。日本からは、青野文昭、新井卓、飯川雄大、飯山由貴、岩井優、岩間朝子、金氏徹平、川久保ジョイ、佐藤雅晴、さとうりさ、新宅加奈子、竹村京、田村友一郎が名を連ねている。

 会場は、横浜美術館、プロット48、日本郵船歴史博物館の3ヶ所を中心に展開。日本初出展となるアーティストの作品や、本展のために制作された新作やプロジェクトなどが多数集まる。

 各会場の日程など詳細および来場にあたっての注意事項は公式ウェブサイトをチェックしてほしい。