10のテーマでアートをつなぐ

　群馬県立館林美術館がコレクションを中心とした展覧会を開催。本展では、動物園の動物たちを観察しかたちにしたフランソワ・ポンポンの彫刻とヘンリー・ムーアの版画や、童話の世界を繊細な銅版画の線で表したデイヴィッド・ホックニーと南桂子など、モチーフや表現の観点からコレクション作品のつながりを見出し、「10のテーマ」からひも解く。

　その他の出展作家に、クロード・ヴィアラ、ボスコ・ソディ、永井一正、町田久美、三輪途道、ロッカクアヤコら。同館のコレクションに新しく収蔵・寄託された現代作家の絵画、版画、立体作品なども多数初公開する。

　作品の組み合わせは時代や様式を超え、また様々なジャンルをまたぐ本展のオリジナル。作品同士のつながりを見出すことはぞれぞれの違いを浮き彫りにすることでもあり、本展を通して、難解な現代美術の作品あるいは見慣れた作品も、新鮮な驚きや発見をもたらすだろう。