EXHIBITIONS

ジョナス・メカス特集

故郷はどこに -- 詩、日記、映画を読む

Books and Modern
2020.04.02 - 05.16

Images from “Out Takes from the ife of Happy Man” © Jonas Mekas

Images from “Out Takes from the ife of Happy Man” © Jonas Mekas

 リトアニア生まれの詩人、映画作家ジョナス・メカスを特集した展覧会がBooks and Modernで開催。著書や作品の展示と、映画の上映が行われる。

 メカスは1922年生まれ。独立系、前衛、実験映画の保存と上映を目的とする「アンソロジー・フィルム・アーカイヴズ」の設立メンバーであり、60年代を代表する芸術運動フルクサスなどアートムーブメントを通して米国の現代美術を牽引した作家のひとりだ。

 メカスが生きた時代は、祖国リトアニアがナチスドイツの占領下にあった第二次大戦末期。ナチス政権の迫害から逃れるためにメカスはウィーンを目指すが叶わず、ドイツ国内の強制収容所に収監された。そして45年の第二次大戦終結後、リトアニアへの帰国を断念し、難民収容所を転々とした後、49年にニューヨークにたどり着く。

 強制労働、難民収容所、渡米、ニューヨークでの苦しい生活、出会い。メカスは50年に16ミリカメラを入手してからの日々を、詩人の矜持をもって克明にノートに書き記し、カメラで撮影した写真をつなぎ合わせる「日記映画」の手法で映画を制作した。

 本展では、作家本人やリトアニア・バルト三国に関連する本、メカス作品のプリントとリトグラフを紹介。会期中の木金土(15:30〜16:40/17:00〜18:10)には、メカス撮影による2000年代の未公開シーンからなる映画『Outtakes from the Life of a Happy Man(幸せな人生からの拾遺集)』を上映する。

 また4月25日には小口詩子が監督した『メカス 1991年夏』の上映と、『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』の翻訳者・木下哲夫を迎えたトークイベントを行う予定。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、「ジョナス・メカス特集」は5月6日まで開催休止。これに伴い、本展の会期を5月2日から5月16日まで延長。ただし、今後の状況によってさらに開催内容を変更する可能性あり。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。