EXHIBITIONS

吉國元展「来者たち」

CAFE&SPACE NANAWATA
2020.02.02 - 07.26

吉國元 青空の人 2019 © Moto Yoshikuni

吉國元 「来者たち」より 2019 © Moto Yoshikuni

吉國元 「来者たち」より 2019 © Moto Yoshikuni

吉國元 Traffic 2020 © Moto Yoshikuni

 2019年、埼玉・川越市にオープンしたアートスペース「NANAWATA」にて、アーティスト・吉國元(よしくに・もと)の個展が開催されている。

 吉國は1986年ジンバブウェ・ハラレ生まれ。父はジンバブウェ現代史、アフリカ人都市労働史を専攻した社会学者。幼少時より絵を始め、主にアフリカで出会った人々の肖像を描いている。

 96年日本に移住。高校を卒業後に主に清掃の仕事を5年間続けた後、社会人として2011年に多摩美術大学造形表現学部造形学科油画科に入学し、15年に卒業。現在もアフリカの経験と記憶を基に絵を描き続けている。2020年、在日アフリカ人を取材する『MOTOマガジン』を出版。

 本展のタイトル「来者」は、来客、訪ねてくる人、そして後に生まれる人という意味を込めたもの。会場では、アフリカで生まれ、幼少時代をその地で送った作家自身の経験と記憶を基づく絵画やドローイングが多数展示されている。またアートスペースはカフェと併設している。

 会期中には、世田谷美術館学芸員の塚田美紀と「なぜアフリカを描き続けるのか」についてのトークイベントを実施。会期延長に伴い、歴史・民俗学者であり『来者の群像』著者の木村哲也を招いたオンライン配信トークイベント「来者は巡る 木村哲也さんをお迎えして」を行い、7月5日より公開する。