EXHIBITIONS

野村浩展「Merandi」

2020.02.22 - 04.04

キービジュアル

 野村浩は1969年静岡県生まれ、95年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。在学中から写真を中心にメディアを横断する作品を発表。写真というメディア、とりわけその迫真性に着目し、目の前の風景/認識に揺さぶりをかけるような作品を生み出してきた。

 近年では写真とカメラにまつわる「写真論」のコミック本『CAMERAer』(2019)を上梓。また野村をゲストキュレーターに招いた横浜市民ギャラリーあざみ野の展覧会「あざみ野フォト・アニュアル 平成30年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 暗くて明るいカメラーの部屋 Guest Curator 野村浩」は大きな反響を呼び、その後、中国・成都のA4 Art Museumにて巡回展(〜2020年2月23日)が開催中。

 これまでの主な個展に、「THE GENESIS OF THE EXDORA WORLD」(Taka Ishii Gallery、東京、1997)、「目印商品展」(LOGOS GALLERY、東京、2008)、「Doppelopment」 (POETIC SCAPE、東京、2017)などがある。

 野村の写真集『EYES』(2007)の出版から13年。本展では、イタリア絵画の巨匠ジョルジョ・モランディをテーマにした、油画作品を中心に最新作で構成される。一見して自己の原点にたち戻ったかのような本展は、長年にわたる活動の成果であると同時に、野村が新たな展開を迎えるための挑戦となる。