EXHIBITIONS

ドローイングの可能性

2020.06.02 - 06.21

戸谷成雄 視線体 ― 散 2019  撮影=武藤滋生 ©︎ Shigeo Toya Courtesy of ShugoArts 参考図版

盛圭太 Bug report 2019 撮影=木奥惠三 参考図版

石川九楊 もしもおれが死んだら世界は和解してくれと書いた詩人が逝った —追悼 吉本隆明 2012 作家蔵

草間彌生 無限の網 1953 東京都現代美術館蔵

山部泰司 横断流水図 2014 作家蔵

 もっとも根源的でシンプルな表現であるドローイングは、複雑化した現代において、はてしない可能性を秘めるもの。本展では、線を核とする様々な表現を現代におけるドローイングに一括りし、その可能性をいくつかの文脈から再考することを試みる。

「言葉とイメージ」の展示では、自ら書き下ろしたテキストを作品化した書家の石川九楊とマティスの作品を、ドローイングとして再考。「空間へのまなざし」では、空間のなかで線を展開する戸谷成雄や盛圭太の作品、また草間彌生の初期の試みを紹介する。

 そして「水をめぐるヴィジョン」では、流動的な水をめぐるヴィジョンに注目。つねにその姿を変容させる水を主題に用いた磯辺行久や山部泰司らの作品を展示する。

※東京都現代美術館は6月2日より一部再開し、6月9日より全館開館。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための対策は公式ウェブサイトにて案内。