EXHIBITIONS

アイデンティティのキキ

グレゴリー・アンボス 台北ビエンナーレ 2012 VI Image © Zak Group

コントラプンクト 資生堂グローバルイノベーションセンター S/PARK VI

鈴木哲生 カレンダー 19

スタジオ・スパス ソウル国際タイポグラフィビエンナーレ Typojanchi 2015 出展作品

 あまらぶアートラボ(A-Lab)は、危機、記紀、奇奇、嬉々など様々な意味となる「キキ」をキーワードとした展覧会を開催。本展では、あまらぶアートラボの架空のヴュジアルアイデンティティ(VI)を、ヨーロッパと日本のデザイナーがデザインする展覧会。語られることの少ない、アートセンターや美術館のVIを通じて、文化施設のあり方やデザイナーがどのように課題に取り組んでいるか、その思考のプロセスについて考える。

 参加作家は、ロンドンを拠点とするデザイン事務所Zak Groupの元パートナー兼クリエイティブディレクターで、シカゴ建築ビエンナーレ、台北ビエンナーレ、ベルリンビエンナーレ、リスボン建築トリエンナーレなどの大規模VIや出版物、展示会などを手がけてきたグレゴリー・アンボス、タイポグラフィーからロゴデザイン、ウェブサイトデザイン、エディトリアルなど幅広い分野で活動するグラフィックデザイナーの鈴木哲生。

 北欧を代表するデザインエージェンシーであり、これまでに資生堂S/PARKやTASAKI、東大阪市などのVIと日本でも積極的に活動を展開するコントラプンクト、精緻なアプローチに遊び心あふれる感覚を組み合わせたデザインを特徴とするオランダ・ロッテルダムのデザインスタジオ「スタジオ・スパス」、グラフィックデザインの実践と研究に軸足を置きながら、アジアや欧州のデザイナーたちとのネットワークの構築にも取り組むアートディレクター・後藤哲也の5組。

 また、特別展示として、近畿大学文芸学部文化デザイン学科感性学系、岩城覚久+深津恵(アットアロマ株式会社)共同ゼミの学生(五十嵐真子、高井由実菜、山内梓早、坂上晴香)がアットアロマ株式会社と協働して、A-Labの「香りのアイデンティティ」をデザイン。会場内にその香りを「展示」する。