EXHIBITIONS

琉球王国文化遺産集積・再興事業博物館特別展

手わざ -琉球王国の文化ー

托付銀碗(三御飾)(たくつきぎんわん[みつおかざり])

朱漆巴紋牡丹沈金大御供飯 (しゅうるしともえもんぼたんちんきんうぐふぁん)

千代金丸

紫地五色浮織冠

黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海立波文様紅型綾袷衣裳(きいろじほうおうこうもりたからづくしせいがいたつなみもんようびんがたあやあわせいしょう) 部分

展示風景

展示風景

展示風景

展示風景

 沖縄県が2015年から取り組む「琉球王国文化遺産集積・再興事業」の成果を披露する特別展が開催されている。

「琉球王国文化遺産集積・再興事業」は、近代化や戦争で失われた琉球王国時代の美術工芸品を製作する手わざを、科学分析などの最新研究による情報をもとに模造復元し、さらには王国文化として発信する事業。絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線の8分野65件の資料を模造復元している。

 本展では、研究者と職人の協働で模造復元した作品約40件と、製作によって得られた最近の研究成果を通じ、琉球王国の文化や精緻な手わざ、さらに琉球の美意識を紹介する。

 会場では、プロジェクションマッピングを使って、沖縄の祭祀で用いられる漆器・御供飯(うくふぁん)の製作工程を解説するほか、人間国宝・照喜名朝一が演奏する復元・盛嶋開鐘附胴(もりしまけーじょーつけたりどう)の音色を視聴できるコーナーなどを設置。琉球王国の人々のくらしの一端を見せる調度品や、琉球(沖縄)特有の左右非対称な美に焦点を当てた展示なども見どころとなる。