EXHIBITIONS

エロスの雫

2020.01.18 - 02.15

© Makoto Orui

 パリ在住のアート・ディレクター、大類信のコレクションを中心に紹介する展覧会。本展は、1984年に設立したFiction inc. Tokyoから発行する奇妙的欲望の思想誌『SALE2』や、写真集などの編集・デザイン・発行の傍らで、大類が1990年に東京・乃木坂にオープンしたギャラリー&ナイトクラブ「THE deep」のコレクションが並ぶ。
 
 ギャラリー&ナイトクラブ「THE deep」のコンセプトは、「SOUND & VISION:心の眼で見る美しさ」と「DEEPER THAN UNDERGROUND」。大類が発見し新解釈した「ボンデージ」の始祖であるジョン・ウイリーを含め、日本でまだ紹介されていない無垢なエロティシズムの美意識を発掘し、2001年に東京での活動を終えるまで約80の展覧会を開催した。

 その後、1998年にパリ18区の元倉庫を改装して、THE deep Parisがオープン。森山大道のカラー写真展「TOKYO COLORS」(1999)や、リタ・アッカーマンのペインティング展「STYLE SHOW FOR THE LEVITATION OF THE STORNG AMERICAN WOMEN」(2001)を行ったほか、2002年にはパリ・コレクションのショー会場のひとつとしても使われた。

 成山画廊で開催する本展では、官能的な世界を表現するジル・ベルケ、アンディ・ウォーホールやミック・ジャガーらのポートレイト撮影でも知られるジェラード・マランガ、女性の肉体美をとらえたヘンリ・マッケローニらの、強烈な個性と甘美さを醸し出すプリントを展示。また、マーク・ボスウィックのポラロイド、リタ・アッカーマンがハンドメイドでリメイクした洋服類など、数多くのコレクションから選び抜かれた作品群を見ることができる。

 さらに本展にあわせて、大類が「EROS」をテーマに限定1部で制作した書籍なども同時に展示・販売される。