EXHIBITIONS

渡辺豊「NAME」

2020.01.18 - 02.29
2
0

渡辺豊 Taro 2019

 キュビスム絵画を連想させる作品や、インターネット上にあるイメージをもとにした作品を描く画家・渡辺豊の個展が開催される。
 
 渡辺は1981年東京都生まれ、2007年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。初期では、記憶にある家屋や比喩的な構造物など「空き地」をモチーフとした作品を経て、多面的な視点と色面が重なり合う作品を制作。近年は特定の「名前」をインターネットで検索結果を多数のモデルとしてとらえ、それらの要素を多角的に取り込んでひとりの肖像として制作した「NAME」シリーズを手がけている。

 本展では同シリーズより数点を展示。人物をモデルにした作品と、家族として名づけられ生活をともにする動物たちをモデルとして描かれた作品は、現在の様々な不安要素に目を光らせ、見る者を守り、戦いを促すような、密やかな攻撃性を示唆している。

 また、ギャラリー敷地内にあるスペース「hibit」では、映像や写真、パフォーマンスを発表するアーティストの青木真莉子との2人展「四角いはなし」を同時開催。sodaが企画する、アーティストやアートに深く関わるカップルによるグループ展「NEW INTIMACIES / ニュー・インティマシー」(KAYOKOYUKI、東京、1月12日〜2月1日)への参加をきっかけに、2人が共同制作した作品などが並ぶ。