安藤晶子「庭園」

　ルミネ池袋でのショーウインドウ制作や本の装画などを数多く手がけてきたアーティスト・安藤晶子の個展が開催される。

　安藤は1987年茨城県に生まれ。東京工芸大学デザイン学科卒業。水彩絵具とコラージュによる独特の色彩や、触れたくなるような質感を持つ作品は、あらかじめ自身が描いた絵の切り貼りで構成され、画面の奥行きが物語を予感させる。

　いまも好きな作家のひとりにヘンリー・ダーガーを挙げる安藤。またエコというキーワードが定着する以前から、エコロジーをコンセプトにしていたスーザン・チャンチオロに影響を受けているという。

　本展では、「光、遊び、自由」をテーマに、初の試みとなる箱庭作品を発表。複数の絵が箱の中で再構成され、ひとつの作品から様々な物語を感じさせる作品群を展示する。