EXHIBITIONS

グレン・ライゴン展

2019.12.20 - 2020.03.14

グレン・ライゴン Untitled 2019 Courtesy of the artist and Rat Hole Gallery

グレン・ライゴン Self-Portrait 2002 Collection of the artist

グレン・ライゴン Study for Negro Sunshine(red) #6 2019 Courtesy of the artist and Rat Hole Gallery

 ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、グレン・ライゴンの個展が開催される。

 ライゴンは1960年生まれ。80年代より近代美術やコンセプチュアル・アートに基づく作品を制作し、アメリカの歴史・文学・社会を鋭く探究し続けてきた。近年の個展に、「Des Parisiens Noirs」(オルセー美術館、パリ、2019)、「Glenn Ligon: America」(ホイットニー美術館、ニューヨーク、2011)など。これまで、ヴェネチア・ビエンナーレ(1997、2015)やドクメンタ 11(2002)など数多くの国際展に参加するほか、自らも展覧会をキュレーションしている。

 本展では、韓国の伝統的な白磁のひとつ「月壺」に着想を得た新たな立体作品を発表。満月を思わせる形状と乳白色が特徴の月壺を、日本在住の韓国人陶芸家との協働を経て漆黒へと変化させた黒い器は、伝統的な陶磁器の境界を拡張するものとして提示される。

 あわせて新作ドローイングを展示するほか、2011〜12年にかけてホイットニー美術館などを巡回した個展「Glenn Ligon: America」で展示された絵画作品《Self Portrait》が並ぶ。