EXHIBITIONS

物語のものがたり

 さわひらき、蓮沼昌宏、坂口佳奈・二木詩織の3組によるグループ展が開催。本展では、出来事や記憶、時間、空間、幻想、想像、憧憬といった「物語」を感じる様々な要素を、「物語のものがたり」としてとらえた作品を展開する。

 さわひらきは1977年石川県生まれ、2003年ロンドン大学スレード校美術学部彫刻家修士課程修了。自身の心象風景や記憶のなかにある感覚を、映像や立体、平面作品などで構成されたビデオインスタレーションで表現している。

 蓮沼は81年東京都生まれ、2010年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程芸術学専攻(美術解剖学)修了。16〜17年に文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツに滞在し、現在愛知県で活動。19世紀後半に考案された、パラパラ漫画(フリップ・ブック)の原理で絵が動く装置「キノーラ」を用いたアニメーションを中心に、写真や絵画を制作している。

 坂口(1991年熊本県生まれ)と二木(1993年神奈川県生まれ)は、2019年にGallery PARC(京都)が主催する展示プランのコンペティションを機に協働し、2人で絵画、映像、写真、物、地図など様々なアイテムで展開するインスタレーション《キャンプができたらいいな。i wish i could camp》を発表している。

 また本展と同時に、尼崎を拠点に活動する立体アニメーション制作チーム「SOVAT THEATER」がA-Labの施設内で新作を撮影。会期中の月・水・土・日に、コマ撮り立体アニメーションの撮影セットを限定公開する。