EXHIBITIONS

没後130年 平福穗庵展

2019.11.16 - 2020.02.02

平福穗庵 乳虎 明治23(1890)年 1幅 秋田県立近代美術館蔵

平福穗庵 アイヌ鮭漁図 明治16(1883)年頃 1幅 秋田市立千秋美術館蔵(前期展示)

 平福穗庵(ひらふく・すいあん)は、明治時代に活動した秋田県角館町(現・仙北市)出身の日本画家。自然主義を掲げた平福百穗(ひゃくすい)の父として知られ、自身も優れた日本画家として東京で一時活躍した。

 円山・四条派の技法を基礎とした穗庵は写生を重視し、北海道・東京・京都を移動しながら作品を制作。優れた画力による作品は、いまも根強く愛好家たちに親しまれている。

 穗庵の没後130年を記念した本展では、秋田県立近代美術館の所蔵品を中心に、県内美術館・所蔵家の作品の新出作品も展示し、その画業と人物像を紹介。出世作の《乞食図》をはじめ、北海道への旅の足跡を伝えるアイヌを題材とした作品群、そして畢生の大作《乳虎》など、関連作家の作品を含む90点を展示している。