EXHIBITIONS

パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華

サラ・ベルナールの世界展

2019.12.07 - 2020.01.31

C.W.ダウニー 街着姿のサラ・ベルナール 1902 個人蔵

アルフォンス・ミュシャ ジスモンダ アメリカツアー版 1895 リボリアンティークス蔵

アルフォンス・ミュシャ サラ・ベルナール 1896 リボリアンティークス蔵

デザイン=アルフォンス・ミュシャ 制作=ルネ・ラリック 舞台用冠 ユリ 1895 箱根ラリック美術館蔵

 サラ・ベルナールは、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活動したフランス出身の女優。パリで女優として成功を収めた後は、ヨーロッパ諸国やアメリカなどフランス国外にも活躍の場を広げた。また、自らの一座を立ち上げ劇場経営にも携わったほか、アーティストとして彫刻作品を制作。生涯にわたって幅広く活動した。

 画家のアルフォンス・ミュシャや宝飾デザイナーのルネ・ラリックなど、若き芸術家たちの才能をいち早く見出し、パトロンとしてその活動を庇護したことでも知られているサラ。その後のアール・ヌーヴォーの旗手となる芸術家たちが大成する素地を固めるだけでなく、同時代のデザインの成立にも深く関わった人物であった。

 本展は、サラの人生を、当時の貴重な写真や肖像画、舞台衣装や装飾品のほか、ミュシャやラリックによる作品をもとに通覧する初の試み。サラが生きたベル・エポックの時代に制作された華やかなポスター作品なども展示し、「サラ・ベルナール」の世界を多面的に紹介する。