現代日本の工芸　国際交流基金寄託作品と山梨の工芸

　日本の現代工芸の代表として、20年近くかけて世界の100都市以上で展示され、多くの人々を魅了した工芸作品約60点が日本に里帰り。国際交流基金が所蔵する「陶芸」「漆芸」「金工」「ガラス」など多岐にわたる全作品が、山梨県立美術館へ寄託されたことを記念した展覧会が開催されている。

　本展では、人間国宝6人を含む、現代日本を代表する工芸家の作品60点をすべてを展示。また山梨の土地特有の「硯」や「砡（ぎょく）」などを素材とした工芸技術を継承する優れた作家や、県内を拠点に陶芸、ガラス、染色、金工などを制作する卓抜な工芸家を紹介する。

　本展は国内外で評価が高まっている日本工芸に注目した展覧会であり、山梨の土壌で育まれた工芸の技法や表現にフォーカスする同館初の機会となる。