EXHIBITIONS

光ミュージアム所蔵

美を競う 肉筆浮世絵の世界

2019.11.09 - 12.15

溪斎英泉 立ち美人 文政年間(1818–30)

宮川長春 立ち美人 正徳〜享保年間(1711–36)

歌川国芳 縁台美人 嘉永年間(1848–54)

 鮮やかな多色摺木版画の錦絵というイメージが強い浮世絵。いっぽう、一点ものの「肉筆浮世絵」は直筆で絹地や和紙に表現され、その緻密さは絵師たちの力量を直に伝えている。

 本展は、国内有数の肉筆浮世絵コレクションを誇りながら、これまでまとめて一般公開されることのなかった光ミュージアム(岐阜県高山市)のコレクションによる初の大規模展覧会。葛飾北斎、歌川広重をはじめ、溪斎英泉や歌川国芳、月岡芳年ら人気絵師たちが描いた肉筆浮世絵111点が一堂に公開される。

 彫師、摺師の手を経て大量生産された煌びやかな錦絵とはまた違った、味わい深い肉筆画の世界を楽しみたい。