EXHIBITIONS
奥村雄樹「彼方の男、儚い資料体」
映像や文章、パフォーマンスなどの様々な媒体を横断するアーティスト、奥村雄樹の個展が開催される。
奥村は1978年青森県生まれ。現在ブリュッセルとマーストリヒトを拠点に活動。美術史における特定の領域に自身の人生や夢想を挿入し、過去の出来事を現在に転送させることで、新たな「自画像」「自伝」のあり方を探る作品を手がけてきた。近年の主な個展に、「奥村雄樹による高橋尚愛」(銀座メゾンエルメスフォーラム、2016)、「Na(me/am)」(コンヴェント、ヘント、2018)、「29771日–2094943歩」(ラ・メゾン・デ・ランデヴー、ブリュッセル、2019)などがある。
本展では、「彼」と呼ばれる誰かをめぐる、9人の回想で構成された映像作品《彼方の男》(2019)を中心に展示。映像では、「彼」との記憶を述懐する9人の発話や一連の手続きを通して、ひとつのイメージへと固定化されてしまった「彼」を解きほぐし、写真乾板を重ねるようにそのイメージを多層化してみせる。
また本展にともない、会期中のみ同作に関連する3点の物品で構成された資料体を慶應義塾大学アート・センターのアーカイヴに追加。アーカイヴにとって資料とは何か、資料を通じてどのような可能性が開かれるのかといった問題について新たな思索を促す。(アーカイヴ資料閲覧希望者は要事前予約)
奥村は1978年青森県生まれ。現在ブリュッセルとマーストリヒトを拠点に活動。美術史における特定の領域に自身の人生や夢想を挿入し、過去の出来事を現在に転送させることで、新たな「自画像」「自伝」のあり方を探る作品を手がけてきた。近年の主な個展に、「奥村雄樹による高橋尚愛」(銀座メゾンエルメスフォーラム、2016)、「Na(me/am)」(コンヴェント、ヘント、2018)、「29771日–2094943歩」(ラ・メゾン・デ・ランデヴー、ブリュッセル、2019)などがある。
本展では、「彼」と呼ばれる誰かをめぐる、9人の回想で構成された映像作品《彼方の男》(2019)を中心に展示。映像では、「彼」との記憶を述懐する9人の発話や一連の手続きを通して、ひとつのイメージへと固定化されてしまった「彼」を解きほぐし、写真乾板を重ねるようにそのイメージを多層化してみせる。
また本展にともない、会期中のみ同作に関連する3点の物品で構成された資料体を慶應義塾大学アート・センターのアーカイヴに追加。アーカイヴにとって資料とは何か、資料を通じてどのような可能性が開かれるのかといった問題について新たな思索を促す。(アーカイヴ資料閲覧希望者は要事前予約)