EXHIBITIONS

ジャン・ジュリアン「レコニル」

2019.10.11 - 11.09

© Jean Jullien Courtesy of the artist and NANZUKA

 日常の何気ない出来事をユニークに描くアーティスト、ジャン・ジュリアンの新作個展が開催されている。

 ジュリアンは1983年フランス生まれ。2008年にロンドンのセントラル・セントマーチンズを卒業後、10年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。イラストレーターとして、雑誌『New York Times』『National Geographic』へ作品提供、レコード会社やファッションブランドと仕事をする傍ら、ペインティング作品も精力的に制作。これまでサンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、シンガポールなど世界各地で作品を発表してきた。

『闘士星矢』や『ドラゴンボール』、『シティハンター』といった日本のマンガ、フランス独自のマンガ「バンド・デシネ」、またポスターアーティストのレイモン・サヴィニャックや絵本作家のトミー・ウンゲラー、イラストレーター・マンガ家のジャン=ジャック・サンペなどからインスピレーションを受けたと語るジュリアン。ウィットに富んだその作品は、このような幅広いカルチャーから自然と育まれたと言えるだろう。

 本展では、2メートル幅の大作7点を含むペインティング約30点と、パネル型の立体作品を発表。幼少期に過ごしたブルターニュ地方の港町・プロバナレック=レコニルで制作されたペインティングからは、穏やかで美しい海、風に揺られる麦畑、海の生物たち、庭から見える何気なく美しい風景など、みずみずしいストーリーを読み解くことができる。本展にあわせて、ジュリアンのデザインによるコーチジャケット、Tシャツなどを数量限定で販売。