EXHIBITIONS

小池隆英「Watercolors」

展示風景

展示風景

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 一貫して色彩の関係性をテーマに絵画を制作する画家・小池隆英の個展が開催されている。

 小池は1960年山形県生まれ。大きな正方形や長方形のキャンバスに、水で濃度を下げたアクリル絵具を重力によって塗り広げる技法を用いて、隣接する色との重なりや領域を定める独自の画風を展開してきた。初期では赤やパステルカラー、その後、青と赤の濃厚色などを経て、近年は気品ある薄紫色で描く。また、キャンバスの余白で色の存在を際立たせ、奥行きのある作品を手がけている。

 本展では、近作を中心に水彩画21点を展示。別室には、新作ペインティング3点が並ぶ。なお、イギリス出身のアーティスト、ハミッシュ・フルトンの個展が同時開催されている。