EXHIBITIONS

遥かなるルネサンス展

青森県立美術館
2017.07.28 - 09.10

ブロンズィーノ（アーニョロ・ディ・コジモ・トーリ）　ビア・デ・メディチの肖像　1542頃　ウフィツィ美術館蔵　© Antonio Quattrone, Firenze

ブロンズィーノ（アーニョロ・ディ・コジモ・トーリ）　ビア・デ・メディチの肖像　1542頃　ウフィツィ美術館蔵　© Antonio Quattrone, Firenze

フィレンツェ、トスカーナ大公の工房（ヤコポ・リゴッツィの作品に基づく）　リヴォルノ港の景観を表したテーブル天板　1601–04　ウフィツィ美術館　© Antonio Quattrone, Firenze

ドメニコ・ティントレット　伊東マンショの肖像　1585　トリヴルツィオ財団蔵

ウルビーノ窯、フォンターナ　市民を救うカエサルが描かれた大皿　1565-75頃　バルジェッロ美術館蔵　Su concessione del Ministero dei beni e delle attività culturari e del turismo, Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi, Museo Nazionale de

パオロ・ヴェロネーゼ　息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメルクリウス　1561-65頃　ウフィツィ美術館蔵　© Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

ヴェネ ティントレット（ヤコポ・ロボスツィア ティ）　レダと白鳥　1550頃　ウフィツィ美術館蔵　© Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi

　1582年2月20日（天正十年）、イタリアの宣教師ヴァリニャーノは、日本人の中からヨーロッパ文明の語り部となる人物を育成する必要があると考え、のちに天正遣欧少年使節（てんしょうけんおうしょうねんしせつ）と呼ばれる伊東マンショ、原マルティノ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、4人の少年らをヨーロッパに送り出した。
　
　本展では、天正遣欧少年使節が訪れたイタリア各地の都市の美術を訪問順に紹介。ルネサンスの中心であったフィレンツェからメディチ家の人々を描いた絵画や大公の工房で作られた工芸品、教皇との謁見を果たしたローマからはその様子を描いた絵画や使節訪問の記念メダルなどを展示する。また、ヴェネツィアの画家ティントレットの工房で描かれ2014年に奇跡的に再発見された、《伊東マンショの肖像》も見どころのひとつだ。

　16世紀後半のイタリアを訪れた天正遣欧少年使節の足跡をたどりながら、「日本人が初めて見たヨーロッパ文化」「日本人が初めて見たイタリア･ルネサンスの芸術」に焦点を当てて、ルネサンスの豊穣なる美の世界を探求する。