EXHIBITIONS

家住利男 削りの形

家住利男 F.160201 2016 作家蔵 撮影=家住利男

家住利男 F.160201 2016 作家蔵 撮影=家住利男

家住利男 P.020399 1999 作家蔵 撮影=家住利男

家住利男 M.130401 2013 作家蔵 撮影=家住利男

家住利男 表面 1994 作家蔵 撮影=家住利男

 家住利男(1954年-)は、東京ガラス工芸研究所でガラスによる作品制作を学び、以後、板ガラスを重ねる、接着する、削る、磨くという工程を経て作品を制作。また、石彫に用いるハンドグラインダーをガラスへと応用、自身の手で削り磨く方法を編み出し、自らの造形感覚をダイレクトに形へと反映させる作品を生みだしてきた。
 
 家住の手により削り磨かれたガラスの表層は水面のように揺らぎ、かたちに大きな広がりと量感がもたらされる。さらに、作品に光が透過あるいは反射されることで不可思議な像が映し出されてゆくのである。

 本展では初期から近年までの作品65点と、削りのための道具類やマケット(試作品)を紹介し、家住が30年近くガラスと対峙する中で展開する、ユニークな作品世界をみつめてゆく。