EXHIBITIONS

馬場健太郎「記憶と忘却のあいだ」

2019.09.14 - 10.26

馬場健太郎 彼方より 1999-2019

 馬場健太郎は1968年長崎県生まれの画家。90年代初めより数々の個展やグループ展で継続的に作品を発表。これまで「記憶」をテーマのひとつに、絵具を幾重にも塗り重ねる工程の「時間の堆積」を大切にしてきた。

 2006年よりイタリア・ミラノに滞在し、伝統的な絵画の古典技法を探求した経験を持つ馬場。そのキャンバスと絵具の層のあいだには、曖昧な記憶のように魅惑的な奥行きと光が揺らいでいる。

 本展では、20年間で発表した作品群のなかから作家自身が出品作を選ぶ、回顧展形式で構成。1999年制作の大作をリメイクする視点と、新しい要素を取り入れて制作に取り組んだ油彩や、油彩の小品、ドローイングなどの最新作も含む約50点が並ぶ。