EXHIBITIONS

パリ世紀末 ベル・エポックに咲いた華

サラ・ベルナールの世界展

2019.09.14 - 11.04

ポストカード『遠国の姫君』のサラ・ベルナール 箱根ラリック美術館蔵

レオポルド・ルトランジェ 街着姿のサラ・ベルナール 1910 個人蔵

アルフォンス・ミュシャ メディア 1898 リボリアンティークス蔵

ルネ・ベルジュ 『トスカ』でのサラ・ベルナール 1920頃 個人蔵

デザイン:アルフォンス・ミュシャ/制作:ルネ・ラリック 舞台用冠 ユリ 1895頃 箱根ラリック美術館蔵

 サラ・ベルナールは、19世紀半ば~20世紀初頭、パリを拠点に活躍した女優。1862年にコメディー・フランセーズでデビューし、80年には自らの名を冠した劇団を立ち上げ、看板女優として舞台に立った。

 そして、当時はまだ無名の挿絵画家だったアルフォンス・ミュシャや、ジュエリーデザイナーのルネ・ラリックの才能を見出して華麗なポスターや舞台装置、衣装を制作させるなど、アール・ヌーヴォー様式を支えたパトロンの一人でもあった。

 本展では、サラの姿をとらえた当時の写真や肖像画とともに、ミュシャ、ラリックなど、サラの舞台を彩ったデザイン・工芸分野の作品など約150点を展示。ベル・エポックの時代の文化を多面的に紹介する。
 
 会期中の9月28・29日には、美術館の野外ステージでオペラ・ガラコンサートを開催。潮風を浴びながら、『椿姫』などサラにゆかりのあるオペラの名曲を楽しむことができる。